医師 宮﨑 真吾 (みやざき しんご)
皆様、はじめまして。脊椎疾患を担当しております宮﨑 真吾と申します。
平成18年度から神戸大学整形外科医局に入局後、関連病院で研修を行い、神戸大学大学院では脊椎椎間板に関する基礎研究など行って参りました。その後神戸大学脊椎外科班に在籍し、様々な脊椎疾患の診療に携わり、2019年4月よりあんしんクリニックで働いております。
整形外科は骨・関節・脊髄・神経・筋肉などの運動器と言われる器官に問題を抱える患者様の治療を担当する診療科です。中でも脊椎疾患では特に腰痛で悩まれる患者様が多くおられます。腰痛は我が国において有訴率が最も多い疾患であり、患者様の日常生活に支障を与えるのみならず、社会参加を妨げることによる経済損失も莫大であり,このため早急に解決すべき世界的な健康問題といえます。
腰痛の原因は様々にあります。側弯症、腰椎分離症(疲労骨折)など主に思春期の成長に伴っておこるもの、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症など神経因性の下肢痛を伴い主に加齢により生ずるもの、骨折や脱臼などの外傷、化膿性脊椎炎などの感染、癌の転移などの腫瘍によるものなどがあります。このような多岐にわたる腰痛の原因を素早く診断し、適切な治療を行い、早期に社会復帰をしてもらう事こそが我々の使命であると考え、日々の診療にあたっております。
特に若年者の腰椎分離症では理学療法士の先生方と相談し積極的なアスレチックリハビリを行い、早期スポーツ復帰を目指しております。また加齢性の脊椎疾患(腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎椎間板ヘルニア等)ではなるべく内服・ブロック・リハビリなどの保存的加療を行い、それでも治療が奏功しなかった場合にのみ手術加療を行いますが、顕微鏡や内視鏡を用いた最小侵襲手術を行い、患者様の負担を軽減し、早期の社会復帰を目指し、よりよい老後を送って頂けるように取り組んでおります。
その他にも脊椎疾患で悩まれておられましたら、お気軽にご相談ください。少しでも皆様のお力になれるよう全力でサポートし治療させて頂きます。
腰椎分離症外来
成長期腰椎分離症(腰椎疲労骨折)はスポーツをしている子供に起こる病気で、主に中学・高校生に多いですが、まだ骨が未熟な小学生から成長期を終えた大学生にまで認めることもあります。多くの場合腰を反ったり捻ったりすると痛みがでますが、痛みが1週間以上続く場合には疲労骨折の可能性がありますので、その場合には早期受診を勧めます。レントゲンでは発見できないため、MRIという検査を行う必要があります。もし骨折を認めた場合どのくらいの骨折(ひびの状態)かを判断するため次にCTという検査を行います。※続きを読む
経歴
- 平成18年
- 神戸大学医学部医学科卒業
- 新日鐵広畑病院、神戸大学病院、県立淡路病院、国立病院機構神戸医療センター、市立加西病院、神戸労災病院、明石医療センター など神戸大学整形外科医局関連病院で研修を行う
- 平成24-28年
- 神戸大学大学院医学研究科(博士課程)にて脊椎椎間板の研究を行う
- 平成28年
- カリフォルニア大学サンディエゴ校 客員研究員
- 平成30年
- 神戸大学附属病院整形外科 脊椎外科班 医員
所属学会
- 日本整形外科学会 (専門医、認定脊椎脊髄病医)
- 日本脊椎脊髄病学会
- 日本側弯症学会
- 中部日本整形外科災害外科学会
- 日本脊椎脊髄外科学会認定脊椎脊髄外科指導医
受賞歴
- 2015年 中部日本整形外科災害外科学会 学会奨励賞
- 2018年 ISSLS(国際腰痛学会) prize in Basic Science