画像診断部
MRI検査の流れ
1.受付
当院では予約制で検査を行っており、予約時間の30分前までに受付までお越し下さい。
※検査状況により、検査の時間が多少前後する場合がありますのでご了承ください。
2.更衣
MRI装置は強力な磁力が発生しているため、機械に磁性体や電子機器を近づけると吸着、破損してしまう恐れがあります。このような事態を防ぐために、検査前にお着替えをお願いすることがあります。何か不明な点がありましたら、担当者にお気軽に申し出て下さい。
3.入室
検査室の準備が確認できましたら、担当者がご案内します。その際に金属がないか等、改めて問診をさせていただきます。何度も確認するのは、事前に事故を防ぐためなのでご了承お願いします。
4.準備
検査台に寝ていただき、コイルと呼ばれる部位ごとの専用機械を検査部位にセットします。
5.検査
検査は円筒状の装置に入ります。閉所恐怖症がある方は、事前に仰ってください。
検査が始まると工事現場にいるような大きな音がするためヘッドフォン(部位によって耳栓)を装着して検査を行います。リラックスして検査を受けていただくためにヘッドフォンからは音楽が聴こえるようになっておりますが、部位により音が出ないヘッドフォンを使用する場合がございます。
検査中はブザーをお渡ししますので、気分不良や痛みが強い場合はお知らせして頂く事ができます。
磁気共鳴断層撮影装置(MRI)
SIGNA Voyager G2(1.5T MRI装置)
当クリニックでは、最新鋭の医療機器として、MRシステム(General Electric製)SIGNA Voyager G2 1.5Tを導入します。
当機器は、日本において2施設目の導入となります。
機器の特長
精度の向上により、従来の機器では発見できなかった人工関節術後の緩みや、体の異常を見つけやすくなります。
例1:膝の画像
例2:肘・足・股関節・肩の画像
磁気共鳴断層撮影装置(MRI)とは?
MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略で、磁気共鳴断層撮影装置といいます。
簡単にいいますと人体を強力な磁石の中に入れ、電波を人体に当てて、返ってくる微弱な電波をアンテナで受信し、その微弱な電波をコンピュータで画像に変換する画像診断装置のことです。
MRIは具体的には人体内の水素原子核に電波を与え、そこから発生した電波を受信して画像化しますのでX線やγ線を使いません。つまり、被ばくというものがありません。
したがって、従来、放射線をあてたくなかった部位の検査、あるいは繰り返しの検査が可能となります。具体的な例としては、脳ドック等の健康診断がその代表例です。
さらに、CTと違い撮影断面は自由に設定可能で、人体の横断像だけでなく正面像や側面像も撮影可能です。病変を色々な断面で撮影可能であり、情報量も増えます。
また、MRI検査はベッドに横になっているだけで体の向きを変えることもなく、検査による苦痛はありません。
全身用コンピュータ断層撮影装置(64列マルチスライスCTスキャナシステム)
Revolution EVO ES
当クリニックでは、医療機器整備の一環として、最新型全身用コンピュータ断層撮影装置(GEヘルスケア製)Revolution EVO ES を設置しています。
検査は、ベッドに寝ているだけで終了します。また、当クリニックの装置は、一回の撮影で同時に複数の輪切り像が得られる最新型ボリュームCTスキャナです。
特長
被ばく線量の低減と充分な診断画像
当CT機器では、低被ばくでの撮影及び高解像度の画像診断が可能です。
患者様の負担を軽くするほか、従来の機器では発見できなかった体の異常を発見しやすくなります。
例1:人工股関節術後の画像
例2:人工膝関節術後の画像
全身用X線骨密度測定装置
PRODIGY Fuga
当クリニックでは、最新鋭の骨密度測定装置 GE(ゼネラル・エレクトリック)製 PRODIGY Fugaを設置し、骨粗しょう症の予防、診断および治療に取り組んでいます。
骨密度測定とは?
骨の中にどのくらいの量のカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分が含まれているかを計測するものです。このミネラル成分が不足すると、骨がもろくなり、骨折しやすくなる骨粗しょう症の原因となります。高齢者では治癒までに時間がかかるため、骨折がもとで寝たきりになってしまう人も少なくありません。
そのため、骨密度を測定することは、中高年以上の女性に多くみられる骨粗しょう症の早期発見、治療効果の判定などにも、非常に重要です。
機器の特徴
脊椎部、大腿骨部の骨密度を直接測定することができます。
腰椎・大腿骨近位部の測定時の入射線量は、通常の胸部一般レントゲンの約1/6程度で、検査時間は概ね3~4分程度です。
検査時における患者様の負担軽減が期待できます。
- 人工股関節術後のフォロー
- 膝関節・人工膝関節
- 全身骨密度と体組成
人工股関節置換術(THA)後のステム周辺の骨密度を計測する機能が搭載されており、人工関節のステムの長さに合わせた解析を行います。THA後のフォローに貢献します。
膝関節専用ソフトウェアにより大腿骨遠位や脛骨の骨密度を測定できます。
通常の膝関節の骨密度測定に加え、人工膝関節置換術後の骨密度によるモニタリングが可能です。膝関節部の骨密度計測への活用が期待されます。
全身測定を行うことで、全身各部位の骨密度値とともに、体組成計測(脂肪量、非脂肪量、骨量)の計測が可能です。
スポーツ医学領域やメタボリックシンドロームなどのダイエット、リハビリテーション分野での各パラメータのモニタリングに適しています。
また、骨格筋量指数(SMI)と呼ばれる、体重のうち骨格筋が含まれている量も自動的に計測できます。慢性腎不全、肥満症、骨格筋量及びサルコペニア(加齢や疾患による筋力低下、身体機能の低下)などの診断をサポートします。
超音波診断装置
コニカミノルタ SONIMAGE HS-1 SNiBLE
機器の特長
近年、整形外科外来診療の中で超音波エコーが急速に普及しております。
エコー検査は、レントゲン検査では判断が難しい筋肉・腱の断裂や損傷をその場で
動かしながら確認する事ができ、炎症の有無も確認する事ができます。
さらに、必要に応じてエコーガイド下で注射をする事ができますので
高精度に少量の薬液で痛みを和らげる事が可能です。