人工関節置換術とは
膝の痛みや変形の原因
膝関節の変形や痛みを引き起こす病気として、変形性膝関節症や関節リウマチ、骨壊死などがよく知られています。これらの病気が進行していくと人工関節の適応となります。
1.変形性膝関節症
加齢に伴い軟骨がすり減ることで変形や炎症による痛みを引き起こします。
2.関節リウマチ
全身の関節に炎症を引き起こす病気です。
関節の炎症による腫れと痛みから症状が始まり、進行すると膝の変形が生じます。
3.骨壊死
膝関節の骨(大腿骨・脛骨)への血流が悪くなり骨が脆くなる病気です。
脆くなった部分に体重がかかることで骨の変形や痛みが生じます。
人工膝関節置換術とは
人工膝関全節置換術とは、上記の病気によって痛みや変形が生じた膝を人工関節に置き換える手術です。
人工関節は骨を覆う金属の部分と、軟骨の代わりとなるポリエチレンでできています。

手術の傷口
当院では、膝の表面をまっすぐに切った後に、膝のお皿の内側・太ももの筋肉の内側を切って手術を行います。そのため、手術後しばらくは膝の内側が痛むことがあります。

手術決定から回復までの流れ
人工膝関節手術を受けられる患者さんが、手術の決定から目標を達成するまでの流れを図でお示しします(手術後の経過や歩行状態には個人差があります)。

⼿術後⼊院中の流れ
⼿術当⽇
手術後はベッドでの安静が必要です(ベッドから足を下ろしたり、トイレに行くことはできません)。ただし、ベッド操作で背もたれを起こすことや、寝返りは可能です。
翌日までは「点滴・心電図・血圧計・血栓防止のポンプ」を装着します。また、血液を排出する管や、尿を排出する管が入っています。

手術後1日目
リハビリは午前・午後の1日2回、理学療法士とともに行います。
体調や痛みに応じて歩く練習やトイレに行く練習を行っていきます。
手術後1日目は尿を排出する管が入っているので、許可が出るまでは必ず看護師または理学療法士付き添いのもと、移動するようにしてください。
歩行器歩行
理学療法士とともに歩行器を使って歩く練習をします。
トイレ動作の練習
トイレまでの移動や立ち座りの動作が安全に行えるように練習します。
トイレ動作が安全に行えるようになれば、尿を排出する管を抜き、ご自身でトイレに行くことができるようになります。


手術後2〜3日目
杖歩行
歩行器歩行が安定すれば、退院に向けて杖歩行の練習を開始します。
階段昇降
杖歩行が安定してくれば、階段昇降の練習を行います


手術後4日目〜退院日
日常生活動作の練習
床への立ち座りの練習など、ご自宅の環境に応じた動作練習を行います。
退院後のリハビリ指導
パンフレットを用いて自宅で行っていただくリハビリをお伝えします。












